OYAKO de HAWAII

OYAKO de HAWAII

親子でハワイ 〜プリスクール留学への道のり〜

母、念願のサーフィンデビュー&我が家の決断。〜ハワイプリスクール留学記〜

登園5日目の昨日は、朝から「今日はプリスクール行かないで家でゆっくりするの〜」と言って、はじめから後ろ向きな表現をしていた娘でした。なんとか励ましてプリスクールに向かうも、プリスクールに着く前から「行かない〜」とすでに泣き始める娘。プリスクールに入る前にゆっくりと時間をとり、しばらく抱っこしたりして1時間ほど過ごしていましたが、それでも「お部屋に帰る〜」と泣き続ける娘。こんな状態でクラスに送り出してもピックアップまで泣き続けるのは目に見えていたので、園の中には入らず、そのまま引き返して帰って来てしまいました。

 

部屋に戻ってから夫と、「このプリスクールはもうやめちゃおう。転園もしないで、この先はハワイで気ままにゆっくり過ごそう。」と話していました。「でも、そうなるときみ(私)が一日中子供につきっきりで身動きが取れなくなっちゃうから、自分がいる間にサーフィンでもやってきたらどう?」と夫が言ってくれました。以前私が「人生で一度はサーフィンやってみたいな〜」なんて言っていたまま妊娠がわかり、そのままサーフィンができずにいたのを覚えていてくれたようです。というわけで、善は急げで翌朝のサーフィンレッスンを予約しました。

 

そんな折、なんともタイミングよく、第二希望だったハワイのプリスクールから突然メールが入ってきました。「うちの園には本当に入らないでいいの?」と。

 

さっきまで「転園はしないでいいよね」と言っていた私たちでしたが、「こんなにタイミングよくメールが来たのも何かの縁かも。一度、娘と一緒に見学に行かせてもらおう」ということになりました。この時点で夫の帰国が2日後にせまっていたので、早速、翌日の朝にアポイントを取りました。

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そんなこんなで、今朝は母のサーフィンデビューからの他の園の見学に行ってきました。

 

母は朝、一人早起きをして、寝ている娘と夫を部屋に残し、朝一のサーフィンクラスを受けて来ました。母、念願のサーフィンデビューです。なにのんきに波乗りなんてやってんだって話ですが笑、楽しかったー!!白人の女性2人組と私の計3人に、見た目がジローラモ風のコーチというグループレッスンでしたが、しばらく波乗りをしたあとはそろそろ帰らないととジローラモコーチに伝え、自分だけ早めに切り上げてもらうことにしました。「じゃあこの波が君の今日の最後の波だ!波に乗ってこのままビーチまで行って返却場所にボードを返してこい!」と送り出され、そのまま一人catch the waveし、波に揺られながら帰って行く私。なんか、かっこいいじゃん。笑 「足がつかないような深い海まで行くなんて・・・」と心配で夜もなかなか寝付けずにいた私でしたが、一皮むけました。笑

 

無事にサーフィンを終え部屋に戻ると、あらかじめ用意しておいた朝食を娘が食べていました。帰って来た私を見るなり、プリスクールに行こうとも言っていないのに、「眠いからおうちでのんびりするの〜」とプリスクールに行くのを避ける意味合いのことを言ってきました。

 

「今日はいつものプリスクールには行かないから安心してね!今日は違うところに行ってみよう!」ここ数日は"プリスクール"という言葉に敏感になっていた娘に対してあえてにごすような言い方をしてしまいましたが、そんなこんなで家を出て別の第二希望だったプリスクールに向かいました。

 

第二希望だったプリスクールの園庭が見えて来たとたんに、娘はそこがプリスクールであることを察知します。今回のハワイのプリスクールがよほどトラウマになっていたようで、その瞬間から顔がこわ張り、抱っこになって離れない娘。

「いいよ。今日はママずっと抱っこしてるから安心してね。見に来ただけだから、パパもママもずっと一緒にいるよ。」と言って、そのまま見学を始めました。

 

 

娘の受け入れ先のクラスに入ったとたん、クラスの雰囲気が今行っている園とはまるで違うことに夫も私も気づき、驚きます。今日見たクラスは、子供達が穏やかに過ごし、先生も穏やかでした。実は、今行っている園のクラスは、子供達にだいぶ悲壮感が漂っていたんです。先生もどこか高圧的でした。そして、子供相手の仕事でありながら笑顔もなく、全てを事務的にこなしている印象を夫も私も感じていました。なにしろ、明らかにクラス全体の雰囲気が違うんです!!子供たちの表情の違いに、全ての意味が表れているように思えました。園に着いてからずっと抱っこのまま私の胸元に顔をうずめていた娘も、子供たちが粘土で遊んでいるのが気になりだして、視線を子供達に向け始めていました。

 

去年からメールのやり取りをずっとしてくれていた事務の方が一緒に園をまわって見せてくれたのですが、「子供が慣れるまで、何時間でも何日でも一緒に親もクラスに同席していいし、親が自分のランチを持ってきて一緒に子供達と食べてもいい。しばらくは入園するかどうかを見極めるためのテスト期間として通ってもいい。それが1ヶ月くらいかかったとしてもいい。それでも合わないと感じれば、そのままやめればいい。ちゃんと入園すると決めるまでは、なんの手続きもしないでいいから、好きな時に園に来てくれていい。」と言ってくれました。

 

クラスに入りたくても入れない娘に付き合って行ったり来たりしていた私に対し、「いいから早く帰って!」というようなジェスチャーをしてきた今の園とは大違いです!!

 

クラスの人数は今の園も今日見た園も同じでしたが、今日見た園では、クラスの子供たちが本当に楽しそうな顔をしていたんです。先生もほがらかな雰囲気!!ちょっと上手に言い表せないのが残念なのですが、この2つの園に対して明らかに違う印象を受けました。

 

そこでした私たち夫婦の決断はこうです。

 

この新しい園でしばらくトライアルをさせてもらって、それでもだめならきっぱり諦めがつくだろうということで、今後はこの第二希望だった園に娘と一緒に(私も同室で)通ってみようと。夫は明日の午前中に帰国してしまうので、新しいクラスに同室して娘の様子を見ることはできないし、今後入園するとなった際には手続きなどを私が済まさなければならなくなります。しかし、園の事務の方が英語がだめな私を気遣い、困ったことや相談があれば夫を介したメールのやり取りでも大丈夫よと言ってくれました。

 

今日はほんの15分くらい見学しただけでしたが、園をあとにする時には、これまでの数日のもやもやがなんだったのかというほど、夫も私も心が晴れ晴れとしていました。娘に「行きたくないって言っていたプリスクールにはもう行かなくていいよ!」と伝えると、娘がとびきりの笑顔になりました。

 

見学の後、その足で今の園にやめたい旨を伝えに行きました。まだ請求書をもらうまえだったので、あわよくばトライアル扱いにしてもらえないかなと思いましたが、奥から持ってきた用紙には、しっかり1ヶ月分の請求書が上がってきていました。実質4日(うち1日はオリエンテーション)しか行かなかったわけですが、これでこのもやもやした気持ちを断ち切れるなら安いもんだと、つべこべ言わずにいさぎよく請求書通り約10万円をカードで支払い、クラスにおいてある娘の荷物をまとめて帰ってきました。夫さまさまです・・・。高くついたようにも感じますが、疑問をもちながら無理やり今の園に二ヶ月半も通い続けるよりはるかにいいです。新しい園がトライアルで通わせてくれるという部分も気軽に試せるので実にありがたい。これで母親同室でも無理なら、まだハワイ留学は私たち家族には早すぎたのだと納得もいき、思う存分ハワイで遊び放題の日々を過ごせます。

 

今の園をやめると決断したことで、私たち家族全員が昨日までとは明らかに違う晴れ晴れとした気分になっていました。今の園に通ったのはたったの数日でしたが、知らずのうちに私たち自身もプレッシャーを感じ、更に娘に対して必要以上に大きなプレッシャーを与えてしまっていたことに改めて気づきました。「いっぱい無理させてごめんね!今までだってすごく頑張ってたのに、それ以上に頑張らせようとしてごめんね!!」と言って、娘をぎゅっと抱きしめました。娘は照れ笑いを浮かべていました。