OYAKO de HAWAII

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親子でハワイ 〜プリスクール留学への道のり〜

ハワイの2つのプリスクールで感じた雰囲気の違い〜3歳ハワイプリスクール留学記〜

(最終更新2021年8月23日)

今回初めてハワイでプリスクール留学をしたわけですが、当初通う予定だったハワイのプリスクールは、オリエンテーション日も含めて4日でやめてしまい、その後転園をしました。理由は、園の雰囲気がうちにはちょっと合わないなと私も夫も感じたからです。

転園の経緯はこちら。

▶︎ 母、念願のサーフィンデビュー&我が家の決断。〜ハワイプリスクール留学記〜 - OYAKO de HAWAII

 

いざ転園してみると、転園前と転園後のプリスクールとでは雰囲気があまりにも違っていたのでびっくり!見事に両極端といった感じでした。今回は、2つの園の違いを思いつくままにご紹介させていただこうと思います。

 

ちなみにですが、留学を終えたら通ったプリスクールの園名をお伝えさせていただこうと留学当初は思っていたのですが、転園後のプリスクールに関してはまた今後も通う可能性があるかもしれないので、引き続き園名は伏せさせていただいた方がいいのかなと思っています。(そこが一番気になって読んでくださっていた方には大変申し訳ないです・・・)

 

(追記)2021年現在、コロナ禍ということもあり、日本からはなかなか思うようにプリスクール留学ができなくなってしまいました。現地に住む方々からお問い合わせをいただいたこともありましたので、少しでもお役に立てればと思い、通った園名をお伝えさせていただくことにいたしました。

 

転園前:WCC Preschool(Waikiki Community Center・ワイキキコミュニティーセンター)

転園先:St. Mark's Preschool

 

せっかくお読みくださった方にとって、少しでも園選びの際の参考にしていただければ幸いです。

 

※あくまで私たち家族とは雰囲気が合わなかったというだけの話なので、WCCを誹謗中傷したいわけではありません!それを踏まえた上で読み進めていただければと思います。

転園前と転園後のプリスクールの違い。

転園前と転園後のプリスクールで感じた雰囲気の違いは、ずばり、「ゆるさ」です。それぞれの園で同じ3歳児クラスに入ったわけですが、ルールは両園で全く違いました。転園前のWCCはわりときっちりとした印象で、転園後のSt. Marksはゆるさが随所に見て取れました。

思いつくままに両園での違いをあげていきます。

ルールの違い

<Waikiki Community Center>

クラス内のルールが細かい!

 

例)

・指をなめたら即石鹸で手洗いをするように先生に指示される。(なめていなくても、唇にちょっと触れただけでも「Go wash your hands!」と言われ石鹸で手洗い。)

・教室内の各コーナー(読書スペース、キッチン、ブロック等)にはそれぞれ最大で遊べる人数が決められていて、「自由遊び」の時間であっても決まった人数以上になると「待つ」か「諦めて他の遊び」をしなければいけません。例えば、読書スペースは2人まで、キッチンは3人まで、ダンスしたりするフリースペースは6人までといった感じです。人数を超えて遊びに交わろうとすると厳しく注意されます。(このルール、安全のためだったり規律を覚えるために大切なのかもしれませんが、3歳児に理解できるのか疑問でした。私には厳しいと感じてしまいました。)

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▲識字がまだできないことを想定して、各コーナーには●の数で遊べる人数が示されています。

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▲読書スペースは2人まで。

 

<St. Mark's>

クラス内のルールは必要最低限。

 

例)

・人を傷つけない(行動でも言葉でも)

・トイレに行く前に先生に声をかけてから行く

・勝手にクラスの外に出ない

・ナッツ持ち込み禁止(園の方針。アレルギー対策。)

このくらいです。指なんてなめまくりで不衛生です。笑 でも、3歳児なんてこんなもんじゃないかなと。

また、遊びの際に厳しいルールで縛るよりも、必要最低限のルールだけを決めているだけの方が、「待つ」「譲る」「交渉する」といった子供たちの主体性を育てられるように感じました。

給食内容やお弁当持ち込みの可否

<Waikiki Community Center>

朝食、昼食、スナックタイムがあり、食事はすべて園が支給してくれます。お弁当を持ち込みたい場合は持ち込めますが、しぶしぶ許可という感じでした。ただし、見た目が他の児童となるべく同じになるように、給食センターであらかじめみんなと同じ器に移し替えてから配膳されます。お弁当の場合は、朝、給食センターに届けます。

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▲WCCの2018年9月のメニュー表。

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▲これからスナックタイムなのでその準備がされています。子供達はお昼寝を終えると、クラス全員で並んでトイレに行きます。

 

<St. Mark's>

朝食、昼食、スナックタイムがあり、献立はWCCと全く同じだったのでどこの園でも同じ内容なのかもしれません。ただ、こちらの園は献立通りに出てこないことが多かった。笑 お弁当の持ち込みも自由です。お弁当と給食の両方を食べても大丈夫です。お弁当は希望があれば給食センターの冷蔵庫で保管してもらえますが、どの家庭もクラスに置いたままでした。(器の移し替えはしないで、持って来た容器のまま食べます。)あるクラスメイトは朝食によくチョコバーを持って来ていました。チョコバーのみです。カルチャーショック。笑

▲クラスメイトが持って来ていたチョコバー。

ナッツさえ入っていなければなんでもありです。

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▲St. Mark'sの2018年9月のメニュー表。書体は違いますが内容はWCCと同じです。

クラス内での履き物

<Waikiki Community Center>

児童はクラス内では靴を脱いで裸足で過ごします。トイレ用にスリッパ(サンダルやクロックス的なすぐに洗えるもの)が必要です。ただ、先生やスタッフ、保護者は教室もトイレもすべて土足のまま行き来します。クラス内のカーペットも大人は土足のまま行き来するので、これにはかなり違和感がありました。

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▲着替えや上着を入れるCubby(カビー)、シューズラック

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▲モーニングサークルをするカーペット。子供は素足ですが先生や補助スタッフは土足のまま行き来します。

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▲WCC3歳児クラスの様子

 

<St. Mark's>

クラス内もトイレも土足のままです。子供によってはクラス内でもトイレでも裸足のままの子もいました(そういう子は園庭でもずっと裸足)。お昼寝の時間に靴のまま寝ている子供もいます。クラス内にカーペットが敷かれているコーナーもありましたが、そこも土足のままあがります。靴を脱ぐか履くかは子供の自由で、先生は何も言いません。

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▲裸足の子もいれば、サンダルの子もいます。

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▲お昼寝の様子。靴をはいたまま寝ている子もいます。笑

歯磨き

<Waikiki Community Center>

昼食後に歯磨きの時間がありました。(ファンシーな歯ブラシは禁止。)

 

<St. Mark's>

歯磨きなし。持ち物リストにも歯ブラシセットは入っていません。

トイレ

<Waikiki Community Center>

トイレは教室から出て廊下を少し歩いたところにあり、決められた時間にクラス全員で並んでトイレに行きます。本人が今は出ないと感じても、必ず便座に座らないといけません。全員が終えて揃ってから教室に戻るので、他の子供が終わるまでトイレの前で待機します。(娘は東京のプリスクールでは自分のタイミングで自由にトイレに行っていたので、このトイレの時間が娘にとってはかなりいやだったみたいです。)トイレトレーニングを園でやってくれるので、親としては楽なのかもしれません。(ちなみに、3歳児はトイレトレーニングが完了していておむつをしていないことが入園条件です。)

 

<St. Mark's>

外遊びを終えたあとや食事の前など、タイミングごとにトイレに行く時間が設けられてはいますが、便意や尿意がなければ手洗いだけで大丈夫です。トイレトレーニングの最中の子供やまだトイレが安定していない子供は、「Go to the bathroom.」と何分かごとにトイレに行くように先生から指示されていました。トイレがすでに安定している子は、トイレに行きたいと先生に報告してから自分のタイミングでトイレに行きます。(副担任やスタッフが必ず付き添うので、子供一人で行くことはありません。)

施錠や空調

<Waikiki Community Center>

教室出入り口のドアは常に施錠されていました。送り迎えの際はノックをして先生に鍵を開けてもらいます。全ての窓が完全に閉めきられていて、教室内はクーラーがガンガンに効いていて大人でもかなり寒かったです。子供は裸足で寒くないのだろうかと見ていて心配になるほどでした。子供は寒いと感じたら自分の判断で上着を着ます。(「寒くない?」と先生から声をかけることはありません。)

 

<St. Mark's>

教室のドアは施錠をしていないどころか、出入り口が常に開きっぱなしでした。たまに違うクラスの子が入ってくることすらありました。窓は常に全て開きっぱなしで、教室中に風が流れて大変心地よかったです。窓はルーバー窓になっていて人は出入りができないので、安全面では問題ないかと。クラスの天井には扇風機が5台くらいついていました。(逆に、クーラーがないのかも?!)

送迎時

<Waikiki Community Center>

子供を送り届けたあとは、親はすぐに帰ってというような雰囲気を感じました。別れ際に子供が泣いてぐずっても、そのまま先生が引き離して教室に連れて行きます。ハワイは両親共働きが多く、プリスクールに預けたあとそのまま仕事に行く人がほとんどなので、強引に引き離してくれた方が助かる親御さんの方がほとんどなのだと思います。送迎時間に関しては、子供を送り届けるのは遅くともモーニングサークルが始まる前までには来てね、という感じでした。

 

<St. Mark's>

子供を送り届ける際、親は最長1時間まで園に滞在できます。長く滞在できる分、親としてもクラスメイトの名前もすぐに覚えられるし、園での子供たちの様子も見られるしで私にとってはすごくよかったです。送迎時間は、何時に送り届けても大丈夫だし、帰りも時間内であれば何時に迎えに行っても大丈夫です。

一日のタイムスケジュール

<Waikiki Community Center>

こまかい。笑

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▲WCCの一日のタイムスケジュールは、22項目ととっても細かい!タイムスケジュールが細かければ細かいほど、管理体質(=ちょっと厳しい?)があるように思いました。 

 

<St. Mark's>

ややざっくり。

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▲St. Mark'sの一日のタイムスケジュールは14項目。ややざっくりです。

 

ここで私は、タイムスケジュールの項目の多さがプリスクールごとの厳しさやゆるさを見極めるための一つの判断材料になるのでは?!と、ひとつの仮説を打ち出しました。他の園ではどうでしょうかね。

支払い

<Waikiki Community Center>

ハワイのローカル家庭向け料金とローカル家庭以外向けの料金設定があります。ローカル以外には高めに設定されています。また、ローカル以外の家庭には日割り計算は対応不可で、まるごと1ヶ月分の学費を支払う必要があります。(我が家は4日間だけでしたが、1ヶ月分支払って来ました。)

 

<St. Mark's>

基本は1ヶ月ごとの学費ですが、半月払いなども対応してくれます。11月は娘が風邪をひいてしまい11月1日に行ったっきり一週間くらい休んでいたのですが、「登園を続けますか?このままやめるなら11月は1日分だけの支払いで大丈夫です。」と園側からメールをくれました。事情によってかなり臨機応変に対応してもらえる印象です。また、入園前にはトライアル登園もさせてもらえて、親も同伴で最長1時間園に滞在できます。このトライアル登園は無料で、期限も特に設けられていないので何日通っても大丈夫です。(常識の範囲内で。)

園庭

<Waikiki Community Center>

コンクリートの園庭があります。こことは別に、駐車場を渡った場所に芝生?的な広場もあります。

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▲コンクリートの園庭。全クラスの園児が出てくるとだいぶ手狭です。

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▲この広場は一度園の門を出て駐車場を渡ったところにあります。保育時間内のアクティビティの一つとしてクラス全員で並んで広場まで行き、遊びます。クラスごとに広場を使える時間が割り当てられているようでした。

 

<St. Mark's>

広い芝生の園庭があります。大きな木があり、木陰を作ってくれます。

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▲木陰のある園庭。

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▲芝生もあります。

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▲お砂場には屋根も。

あとがき

今回は、思いつくままに2つの園で感じた違いを書いてみました。

 

厳しめな園には厳しめな園なりの、ゆるめな園にはゆるめな園なりのよさがそれぞれにあるのだと思います。どちらがいいか悪いかではなく、どちらが合うか合わないか、どちらを求めているのかというだけの話だと思います。人それぞれ、家庭ごとに価値観や考え方、よしとするもの、求めるものが違うと思うので、それらを元に子供にとってよい園を選んでいけばいいのかなと思います。

 

ハワイでのプリスクール留学をお考え中の皆様に少しでもお役に立てていれば幸いです。