OYAKO de HAWAII

OYAKO de HAWAII

親子でハワイ 〜プリスクール留学への道のり〜

【まさかの緊急事態!】滞在中のコンドミニアムで火災発生!!〜3歳ハワイプリスクール留学記〜

娘(3歳5ヶ月)のプリスクール留学のために、短期でハワイに来ています。

 

2018年11月16日の夜。

 

娘を寝かしつけ、そのまま隣で私も眠りに落ちていると、突如ものすごい音で火災警報が部屋中に鳴り響きました。慌てて時計を見ると、23時ちょっと前。いたずらにしてはたちが悪い時間です。

 

エレベーターは使用せずに最寄りの非常階段から出口に避難するように、という英語のアナウンスが火災のアラーム音と共に轟々と鳴り響いていました。

 

廊下がざわついている様子が部屋の中でもわかり、明らかに誤報ではなさそうだと察しました。

 

部屋着のまま、とりあえずお財布と携帯と娘の水筒、上着を持って、寝ぼけ目の娘を抱きかかえて部屋を出ました。

 

心のどこかに、「何かの間違えできっとすぐに部屋には戻って来られるだろうけど、一応避難しておくか。」という気持ちもありました。

 

非常階段を降り始めると、どこからともなく煙のにおいがしてきました。ああ、これはただ事ではないぞと確信すると、急に地に足がつかない感覚に襲われました。階段を踏みこんでいる感覚もろくにないまま、高層階からぐるぐるぐるぐると、娘を抱いたまま階段を降りて行きました。

 

階段を下りる途中で、「ああ!パスポートも持ってくるんだった!」と思いましたが、時すでに遅し。まあ、パスポートくらい再発行なりどうにかなるだろうと割り切ってそのまま避難しました。

 

1階に着くと、すでにコンドミニアムの滞在者たちが一様にして路上で待避していました。まだ消防車は来ていませんでしたが、見上げると、上の方の階から煙が出ているのが確認できました。

 

誤報だろうとのん気に構えず、すぐに避難してよかったです。

 

コンドミニアム中に鳴り響く警報アラームが外でもずっと聞こえていて、あたりは異様な雰囲気でした。しばらくすると消防車が到着しました。消火後も全部屋の安全確認が終わるまでは誰も部屋には戻れないという情報があったので、外は小雨が降っていたということもあり、私はひとまず近隣のホテルに泊まることにしました。日本にいる夫にも電話で状況を伝えました。

 

ホテルに向かう途中、「ああ、お財布持ってきてよかった!」と思ったのと同時に、「そういえばホテルの宿泊にはパスポートが必要だったはず!!」と思い出しました。

 

案の定、ホテルの受付ではパスポートの提示を求められました。そんな折、ふと、お財布の中にパスポートのコピーが入っていることを思い出しました。年間パスポートでホノルル動物園に入場するためにはパスポートかパスポートのコピーが必要で、私はコピーをいつも持ち歩いていたのです。

 

事情を話し、パスポートのコピーしか持ってないことを説明すると、本当はだめなんだけど、事情が事情だからね・・・と、ホテルに宿泊させてもらえました。

 

部屋に入ってしばらくすると娘はベッドで眠りましたが、私は心配で心配でそう簡単には寝つけませんでした。外から見る限り、煙が出ていたのは私の部屋より少し下の階にあるすぐ近くの部屋でした。仮に私の部屋までは火が回らなかったとしても、煙で部屋のスプリンクラーが作動してしまえば部屋に置いて来た電子機器なんかも全滅です。置いて来てしまったパスポートも、もし燃えてしまったら・・・とずっと気がかりでした。ろくに寝付けないまま、しばらくは落ち着かずにそわそわして何度もトイレに行きたくなりました。慣れない地のプリスクールで娘が何度もトイレに行きたくなってしまう状況が身にしみてわかりました。

 

朝になり、娘が起きてからコンドミニアムの状況を確かめに一度部屋に戻りました。

 

部屋に入ると、スプリンクラーは作動しておらず、ほっとしました。玄関には泥が落ちていましたが、消防隊の方が安全確認のために入ってくれた痕跡でしょう。それくらいしか変わったところはありませんでした。もし部屋が煙くさくなってしまっていたら、しばらくはホテル住まいになることを覚悟していましたが、私の階は煙のにおいもありませんでした。

 

あとでわかった話ですが、火元となった部屋は、私の3つ下の階で、それも、すぐ近くに位置した部屋でした。火災は大事には至らず、最初に火災警報が鳴ってからは40分ほどで消火作業は終了し、2時間ほどで全客室の安全確認が取れてみんな部屋に戻れたそうです。あわててホテルに泊まるまでもなかったかもしれませんが、小さい子供もいて母一人子一人で雨の中待つより、ホテルのベッドで娘がゆっくり眠れたのでよかったかなと思います。

 

気になる出火原因は、電子レンジだったそうです。どの部屋にも電子レンジはあるので、とっても怖いですね。けが人は出なかったようで何よりです。

 

 

余談ですが、私は本当に気が動転していたようで、ホテルのフロントで火事があったことを説明するために、必死に「It's fired!」と言っていました。ホテルの部屋に入って少し落ち着いた頃、ふと、「あれ?火事ってon fireだよね?firedって、解雇されたって意味じゃない!」と思い、ア然としました。私の変な英語でもフロントの人がわかってくれてよかった!

 

今日は午後から娘とホノルル動物園に行ったりして、昨夜の騒動が嘘のようにいつも通り平和に過ごしました。夕方になり足ににぶい痛みを感じて、昨夜高層階から娘を抱きかかえて避難した時の筋肉痛がきたのだと確信しました。筋肉痛を感じながら、本当に無事で何事もなく済んでよかったと胸をなで下ろしています。